地下水連続採水装置
製品技術概要
製品番号:MIS-241-1-01
従来の地下水を採水する機器には、ベーラー、水中ポンプなどが使用されていますが、これらは装置の構造上、ある特定の深度だけを不撹乱で採水することはできません。
本装置は、地下水を深度1m毎に不撹乱状態で採水できる画期的な製品です。
【特許取得品】
従来の地下水を採水する機器には、ベーラー、水中ポンプなどが使用されていますが、これらは装置の構造上、ある特定の深度だけを不撹乱で採水することはできません。
本装置は、地下水を深度1m毎に不撹乱状態で採水できる画期的な製品です。
【特許取得品】
製品概要
特長
- 地下水を深度方向に対して連続1m毎にサンプリングできる
- 不撹乱状態での採水が可能
- 複数本の観測井戸があれば、地下水の濃度分布状態を3次元的に把握できる
- 地下水汚染調査から浄化対策設計、モニタリングまで的確に行える
用途
【工場などの土壌・地下水汚染調査】
地下水汚染の3次元的な把握ができ、合理的な対策設計ができます。
対策工事において、精度の良いモニタリングにより、修復の過程が把握でき合理的な施工管理ができます。
【自然由来の土壌・地下水汚染調査】
山岳トンネルなど重金属地下水汚染がある場合、地山の地質構造による汚染溶出の深度及び濃度分布を把握することができます。
【農業生産地の硝酸性窒素による地下水汚染調査】
窒素肥料の過多による硝酸性窒素の地下水汚染は広域的であることが多く、多地点観測井戸により、汚染の3次元ゾーンの把握ができます。
【廃棄物処分場からの汚染の漏洩調査】
遮水シートの破損などによる汚染物質が地下浸透した場合、観測井戸により汚染水の「水みち」を深度的に調査できます。
【井戸工事における深度方向の水質調査】
地下水質は深度によって異なり、例えば鉄分を多く含んだ地層を避け、良質な水を採水するためのストレーナー深度を決定するためにも使用できます。
地下水汚染の3次元的な把握ができ、合理的な対策設計ができます。
対策工事において、精度の良いモニタリングにより、修復の過程が把握でき合理的な施工管理ができます。
【自然由来の土壌・地下水汚染調査】
山岳トンネルなど重金属地下水汚染がある場合、地山の地質構造による汚染溶出の深度及び濃度分布を把握することができます。
【農業生産地の硝酸性窒素による地下水汚染調査】
窒素肥料の過多による硝酸性窒素の地下水汚染は広域的であることが多く、多地点観測井戸により、汚染の3次元ゾーンの把握ができます。
【廃棄物処分場からの汚染の漏洩調査】
遮水シートの破損などによる汚染物質が地下浸透した場合、観測井戸により汚染水の「水みち」を深度的に調査できます。
【井戸工事における深度方向の水質調査】
地下水質は深度によって異なり、例えば鉄分を多く含んだ地層を避け、良質な水を採水するためのストレーナー深度を決定するためにも使用できます。
仕様
採水管 | (内管) φ32×1086mm 10本 (外管) φ42×1055mm 10本 1本あたり採水容量:約650mL |
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付属品 | 吊金具 最下部金具 クランプ 落下防止ピン |
収納運搬ケース | アルミ製 |
オプション | チェーンブロック(引上荷重 = 80kg) 三脚 外管設置治具 |
詳細情報
地下水を深度方向に対して連続1m毎にサンプリング
採水にはストレーナー付きの内管を1本ずつ繋ぎながら観測井戸の所定の位置まで静かに下ろし、地下水が安定した 時点で内管の外側に外管を挿入していきます。
最後に内管と外管を共に引き上げ、各深度毎に水封状態にある両採水管を切り離して、地下水を不撹乱状態で採水することができます。
最後に内管と外管を共に引き上げ、各深度毎に水封状態にある両採水管を切り離して、地下水を不撹乱状態で採水することができます。
地下水連続採水装置の実証試験(沿岸域の塩水浸入水質試験)
(1)試験概要および試験方法
本装置は地下水を各深度毎に不撹乱で採水することができます。このことを検証するため下記の条件で検証試験を行いました。
図1に示す干拓地でサンプリングを実施しました。8~9m付近で淡水と海水の境界面が現れています。
本装置は地下水を各深度毎に不撹乱で採水することができます。このことを検証するため下記の条件で検証試験を行いました。
図1に示す干拓地でサンプリングを実施しました。8~9m付近で淡水と海水の境界面が現れています。
(2)検証試験結果
図2に観測井戸孔内の電気伝導度を深度1mおきに測定したもの(▲)と、本採水装置で1m毎に採水し測定したもの(■)(写真1、2参照)の比較結果を示します。
両者は各深度にてほぼ同様の挙動を示しています。(ただし9m付近では、本採水装置において1m区間の地下水を採水しているため伝導度が平均化されています。)
図2に観測井戸孔内の電気伝導度を深度1mおきに測定したもの(▲)と、本採水装置で1m毎に採水し測定したもの(■)(写真1、2参照)の比較結果を示します。
両者は各深度にてほぼ同様の挙動を示しています。(ただし9m付近では、本採水装置において1m区間の地下水を採水しているため伝導度が平均化されています。)