「地盤改良」に関わる技術評価証明 報告書 (第3 回更新版)
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-9-3 . 2 施工管理例 キャスポルを用いた施工管理例を次に示す。(1) 擁壁基礎地盤の許容支持力度算定例 図―11に示すように、重力式擁壁(高さH = 4 m、底盤幅 B = 2 m)を施工するにあたり、キャスポルでその基礎地盤支持力を確認するためにキャスポルによる測定を行い、許容支持力度を算定する。 因みに、この重力式擁壁の設計許容支持力は、141.1 kN/ m2である。① 砂質土地盤の場合 キャスポルで擁壁基礎地盤面の衝撃加速度(Ia)を測定した結果、その測定値がIa = 19.3 であった。Ia = 19.3 を関係式に代入して計算すると、地盤のせん断抵抗角(φ= 34°)が求まる。 許容支持力度を支持力公式((b)式)より算定するqa = β・γ1・B・η・Nγ …(b) 形状係数βは連続という条件から、β= 0.5(表 ―1 から選択)であり、φ= 34°に当たる支持力係数 Nγは、表 ―2から、N γ= 31.1 である。 これらの値と地盤の単位体積重量(γ1= 17.7 kN/ m3)、擁壁底盤幅(B = 2.0 m)を(b)式に代入して許容支持力度を求めると、qa = 145.6 kN/m2となる。qa = β・γ1・B・η・Nγ= × 0.5 × 17.7 × 2.0 × 0.793 × 31.1 = 145.6 > 141.1(kN/ m2) O.K. 従って、基礎地盤の支持力は十分な地耐力を有していることが確認された。② 粘性土地盤の場合 キャスポルで擁壁基礎地盤面の衝撃加速度(Ia)を測定した結果、その測定値が Ia = 12.5 であった。Ia= 12. 5を関係式に代入して計算すると、地盤の粘着力(c = 89.2 kN/ m2)が求まる。 許容支持力度を支持力公式((c)式)より算定する。qa = α・c・Nc …(c) 形状係数αは連続という条件から、α= 1.0(表 ―1 から)であり、粘性土地盤ではせん断抵抗角をφ=0°とするので、支持力係数 Nc は、表 ―2 から、Nc = 5.1 である。 これらの値を(c)式に代入して許容支持力を求めると、qa= 151.6 kN/ m2となる。qa = α・c・Nc= × 1.0 × 89.2 × 5.1 = 151.6 > 141.1(kN/ m2) O.K. 従って、基礎地盤の支持力は十分な地耐力を有していることが確認された。131313131313
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